フロートバルブは、トイレのタンク内で、常に水にさらされているため、経年劣化や故障が起こりやすい部品です。フロートバルブが故障すると、水が止まらなくなったり、水が出なくなったりするなど、様々なトラブルが発生します。ここでは、フロートバルブの故障の主な原因と、それぞれの症状について詳しく解説します。まず、フロートバルブの故障の原因として最も多いのが、「ゴム部品の劣化」です。フロートバルブには、弁やパッキン、ダイヤフラムなど、様々なゴム部品が使用されています。これらのゴム部品は、長年使用していると、硬化したり、ひび割れたりして、正常に機能しなくなります。ゴム部品が劣化した場合は、水漏れや、水位の異常などの症状が現れます。次に、「異物の付着」も、フロートバルブの故障の原因となります。水道水に含まれるミネラル分や、トイレの洗浄剤などが、フロートバルブに付着し、動作不良を引き起こすことがあります。異物が付着した場合は、水が止まらない、水が出にくい、などの症状が現れます。また、「浮き球の破損」も、フロートバルブの故障の原因となります。浮き球は、プラスチック製や発泡スチロール製など、様々な素材で作られていますが、長年使用していると、割れたり、穴が開いたりすることがあります。浮き球が破損した場合は、水が止まらない、水位が不安定になる、などの症状が現れます。さらに、「レバーの故障」も、フロートバルブの故障の原因となります。浮き球と弁を繋ぐレバーが、錆びたり、曲がったりすると、弁が正常に開閉せず、水が止まらない、水が出ない、などの症状が現れます。そして、「水圧の変化」も、フロートバルブの故障の原因となることがあります。特に、高層階のマンションなど、水圧が高い場所では、フロートバルブに過度な負荷がかかり、故障しやすくなります。水圧の変化によって、フロートバルブが故障した場合は、水位が不安定になる、異音がする、などの症状が現れます。これらの症状が見られた場合は、フロートバルブの点検、修理、または交換が必要です。自分で対処できる場合もありますが、自信がない場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。