佐藤さん一家は、中古で購入した一戸建ての庭にある古い散水栓の使い勝手の悪さに悩んでいました。地面に埋め込まれたボックスは開け閉めが固く、腰をかがめてホースを接続するのは毎回の庭仕事の悩みの種でした。佐藤さん夫婦は、インターネットで立水栓への交換方法を調べるうちに、DIYで比較的簡単にできることを知りました。特に夫の健一さんは、もともと日曜大工が好きだったこともあり、「自分たちでやってみよう!」と決意。週末を利用したDIYプロジェクトがスタートしました。まず、健一さんはホームセンターで立水栓本体、レンガ調のおしゃれな水栓柱、必要な配管部品、シールテープ、そしてインスタントモルタルを購入。費用は約1万5千円ほどでした。作業当日、健一さんはまず家全体の水道の元栓を確実に閉めました。次に、妻の良子さんと協力して、古い散水栓の周りをスコップで掘り始めました。予想以上に土が固く、古い配管を傷つけないように慎重に掘り進めるのに時間がかかりましたが、約1時間ほどで散水栓と給水管の接続部分が現れました。古い散水栓は、長年の使用で固着していましたが、健一さんが持っていたパイプレンチを使って力を込めると、なんとか取り外すことができました。次に、給水管のネジ部分をきれいにし、健一さんが説明書を読みながら慎重にシールテープを巻きました。そして、新しい立水栓用の継手を接続。この接続作業が最も神経を使う部分で、水漏れしないように何度も確認しながら締め付けました。その後、水栓柱を垂直に立て、良子さんが水平器で確認しながら位置を微調整。健一さんが柱の根元にモルタルを流し込んで固定しました。モルタルが固まるのを待つ間、昼食休憩を取りました。午後、モルタルが固まったのを確認してから、健一さんは元栓を少しだけ開け、接続部からの水漏れがないかをチェック。幸い、水漏れはありませんでした。最後に、掘り起こした土を埋め戻し、水栓柱の周りに余っていた化粧砂利を敷いて完成です。作業時間は休憩を含めて約5時間。完成した立水栓を見て、佐藤さん夫妻は「やったー!」とハイタッチ。早速ホースを繋いでみると、立ったまま楽に操作でき、水の勢いも問題ありません。「大変だったけど、自分たちでできた達成感がすごいね」「庭の雰囲気も良くなったし、これからの庭仕事が楽しみ!」と、二人は大満足の様子でした。