ボールタップには、いくつかの種類があり、それぞれ特徴が異なります。ここでは、主なボールタップの種類と、それぞれの特徴について、詳しく解説していきます。1. 浮き球式ボールタップ最も一般的なのが、浮き球式ボールタップです。これは、浮き球の上下運動を利用して、水位を調整するタイプです。構造がシンプルで、故障しにくいというメリットがあります。また、価格も比較的安く、ホームセンターなどでも手軽に入手できます。しかし、水圧によって水位が変動しやすいというデメリットもあります。特に、高層階のマンションなど、水圧が高い場所では、水位が安定しないことがあります。また、浮き球が劣化すると、水漏れの原因となることがあります。2. ダイヤフラム式ボールタップ浮き球の代わりに、ダイヤフラムと呼ばれるゴム製の膜を使用するタイプです。ダイヤフラムが水圧の変化を感知し、弁の開閉を制御します。浮き球式よりも、水位が安定しやすいというメリットがあります。また、水圧の影響を受けにくいため、高層階のマンションなどでも、安定した水位を保つことができます。しかし、ダイヤフラムが劣化すると、水漏れの原因となることがあります。また、浮き球式に比べて、価格が高めです。3. 電子式ボールタップセンサーで水位を検知し、電磁弁で給水を制御するタイプです。水位の調整が正確で、節水効果も高いというメリットがあります。また、水圧の影響を受けにくいため、安定した水位を保つことができます。さらに、自動洗浄機能や、節水モードなど、様々な機能を搭載している製品もあります。しかし、価格が高く、設置工事が必要な場合があります。また、電源が必要なため、停電時には使用できないというデメリットもあります。4. バランス式ボールタップ浮き球と弁が一体化しており、水圧を利用して水位を調整するタイプです。水圧の変化に強く、安定した水位を保つことができます。また、比較的コンパクトなため、狭いタンク内でも設置しやすいというメリットがあります。しかし、構造が複雑で、故障した際の修理が難しいというデメリットがあります。これらのボールタップの種類と特徴を理解し、自宅のトイレの状況や、予算に合わせて、適切なボールタップを選ぶようにしましょう。