ある日突然床下水漏れ!修理費用に驚愕した話
それは、何の変哲もない平日の夜でした。マンションの階下にお住まいの方から「天井から水が滴っている」と連絡があり、私の頭は真っ白になりました。自分の部屋の床は濡れていないし、水漏れの心当たりも全くありません。しかし、水漏れの原因が我が家のお風呂である可能性が高いと言われ、管理会社を通じて急いで専門業者に来てもらうことになりました。到着した作業員の方が、点検口から床下を覗き込んだ瞬間、「ああ、これは漏れてますね」と一言。原因は、給湯管の経年劣化によるピンホールという小さな穴でした。そこから噴き出したお湯が、何日もかけて床下に溜まり、階下へと染み出していたのです。その日の応急処置の後、後日提示された見積書を見て、私は二度目の衝撃を受けました。配管の交換作業に加え、湿ってしまった床材や断熱材の交換、そして階下の天井の補修費用。合計金額は、私の想像をはるかに超えるものでした。一瞬、目の前が暗くなりましたが、ここでふと頭に浮かんだのが「火災保険」の存在です。ダメ元で保険会社に連絡してみると、「給排水管の偶発的な事故による水漏れ」は補償の対象になる可能性があるとのこと。すぐに必要書類(被害状況の写真、修理業者の見積書、報告書)を揃えて申請したところ、幸いにも保険が適用され、自己負担を大幅に減らすことができました。あの時、諦めずに保険会社に相談して本当に良かったと心から思います。この一件で、見えない場所でトラブルは静かに進行すること、そして修理費用は予想以上に高額になること、さらに万が一の備えとして火災保険の補償内容をしっかり把握しておくことの重要性を、身をもって学びました。