水漏れ問題を解決するためのハンドブック

水道修理
  • シューという音は危険信号!水漏れのサイン

    水道修理

    水道を使っていない時に聞こえる様々な音の中でも、特に注意が必要なのが「シュー」という継続的な音です。この音は、水道管に圧力がかかった状態で、小さな穴や亀裂から水が勢いよく噴き出している時に発生します。それは、見えない場所で起きている水漏れの、最も危険なサインの一つなのです。この「シュー」という音は、蛇口の根元など目に見える場所から聞こえることもありますが、多くの場合、壁の中や床下、天井裏といった、普段は目にすることのない隠れた場所から聞こえてきます。これらの場所を通っている給水管や給湯管が、経年劣化や腐食によって「ピンホール」と呼ばれる針で刺したような微細な穴が開いてしまうことが、主な原因です。最初はほんの小さな穴でも、水道管には常に高い水圧がかかっているため、水は霧状になって噴出し続けます。そして、この状態を放置すると、非常に深刻な事態を引き起こします。漏れ出した水は、壁の内部にある断熱材を湿らせ、カビの温床となります。木造住宅であれば、柱や土台といった建物の構造上重要な木材を腐食させ、家の強度を著しく低下させる可能性があります。シロアリを呼び寄せる原因にもなります。さらに、この小さな穴は水圧によって徐々に広がり、ある日突然、大きな亀裂となって大量の水が噴き出す大惨事に繋がりかねません。そうなれば、室内が水浸しになるだけでなく、マンションであれば階下の部屋にまで甚大な被害を及ぼすことになります。「シュー」という音に気づいたら、絶対に様子見をしてはいけません。すぐに水道メーターのパイロットが回転していないかを確認し、回っているようであれば、一刻も早く専門の水道業者に連絡して、漏水箇所の特定と修理を依頼してください。それは、あなたの家が発している緊急のSOS信号なのです。